このたび、生まれ育った伊賀上野で耳鼻咽喉科医院を開院させて頂くことになりました。三重大学・新川医療グループの方々をはじめ多くの方々のご支援・ご協力を賜り、地元の皆様の健康に携われる機会を与えて頂いたことに大変感謝しております。小さいお子さまからご年配の方まで気軽に受診いただき、幅広い耳鼻咽喉科診療を行えるよう努力していきます。
私は昨年、父を心筋梗塞のため亡くしました。名張の病院に救急車で運ばれる途中でした。救急依頼後50分以上、ついた病院ではすでに息をひきとっており、全国的な心筋梗塞の初回発作による死亡割合などを聞くと、現状を残念に思うしかありませんでした。私は耳鼻咽喉科医ですので、救急のお手伝いはできませんが、伊賀で生まれ、育ったものとして地元の耳鼻咽喉科医療に貢献できればと考えております。
私は、これまで、新川新横浜クリニックの院長として多くの方々の診療を行わせていただき、さまざまな経験を積ませていただきました。横浜で身に着けた新しい医療技術を生かし、”地元の方々に、地元で診療所レベル以上の耳鼻咽喉科診療を受けて頂けるようにできれば”と考えております。熱い心を持って診療していく所存です。宜しくお願いいたします。
平成24年11月 林 秀一郎
クリニックのコンセプトを"For your better life"(より快適な生活のために)といたしました。鼻づまりでお困りの方、難聴でお困りの方、繰り返す中耳炎でお困りの方など、耳鼻咽喉科の病気は直接生活に苦痛が生じます。そのような耳・鼻・のどに不満をお持ちの方に、病気を理解していただき、幅広い治療でより快適な生活をおくっていただけるように努力していきます。
For your better life
どなたでもお気軽にお越しいただけるクリニックを目指して
清潔で温かみのある色調の内装と、ゆったりとした待合室を設け、治療前の不安や恐怖といった患者様のストレスをできるだけ軽減し、安心して治療を受けて頂けるよう心がけております。また、車椅子やベビーカーでご来院の方もご安心下さい。院内は隅々まで段差のないバリアフリー設計としております。また、小さなお子様のために専用のキッズスペースもご用意致しております。
尚、当院の診療は全て保険適用(インフルエンザ予防接種除く)となります。
目で見てわかる安心の診療を目指して
耳・鼻・のどは患者さん自身では見えない部分の疾患が多く、患者さんの多くが、自分の状況をよく理解していないまま通院している事が少なくありません。当院では、内視鏡や顕微鏡を使用し、モニターを通して耳・鼻などの状態を御覧頂いて、患者さん自身に病気を理解して頂く事も心がけております。
精度の高い診療を目指して
NBI、電子スコープ、硬性鏡など最新の医療器械をそろえ、病気の早期発見、正確な診断が行えるようにしています。
WEB予約の導入
院内での長時間の診察待ちは苦痛なものです。WEB予約を導入することで家からの予約や、あとどれぐらいで呼ばれるか携帯電話等から確認することもできます。
適切な通院回数を目指して
耳鼻科と言えば頻繁な通院が一般的と考えられている方も多いと思います。検査で正確な病態を把握すること、簡単な処置などで病態を軽減することで通院回数の軽減を図ります。
適切な投薬を目指して
薬をもらうことで満足している方も少なくないのではないでしょうか。薬は言うまでもなく、飲まなくて済むのであれば飲まない方が良いものです。耳鼻咽喉科の病気は慢性的な病気も多く、時には長期間にわたる薬の服用が必要になる場合もあります。当院ではアレルギー性鼻炎、滲出性中耳炎などは積極的に簡単な手術を行い、薬の使用を減らす努力をします。また、初診時や病状の変化が見られた場合は、必要に応じて検査をして有効な薬を選ぶように努力します。こういう努力で不要な薬を減らすことができます。
適切な補聴器相談を目指して
高齢化が進む時代において、できるだけ快適に周囲の方とコミニケーションが取って頂けるよう補聴器の専門外来が必要と考えました。平成24年12月には、厚労省認定補聴器適合判定医を取得する予定をしております。この資格により、補聴器適応検査を行うことが可能になります。施設申請が完了次第、適切に補聴器をご利用いただくため、補聴器外来を設置したいと考えています。
耳・鼻の日帰り手術
一般的に地方では、田舎ゆえに専門性の高い医師や設備がそろわず、十分な治療が受けれない現状を受け入れざるを得ないことが多いように思います。事実、伊賀でも、長い間耳鼻科の手術ができる環境にありません。伊賀では鼻茸やアレルギーがひどくてもほぼ薬をもらうだけの治療しかできないのです。耳鼻科と言うと鼻にスプレー、ネブライザー、薬と思われている方も多いかと思いますが、治療の幅を広げることで更なる症状の改善、薬の減量が望めるのです。私は、平成16年、静岡県にある三重大学の関連病院に行きました。この病院の院長先生は個人病院でありながら、様々な治療を行い、患者さんの症状改善に努めておられました。この病院で働いているうちに、”このまま地元に帰っても処置と投薬しかできない、もう少ししっかりした治療を行う方法はないか”と模索するようになりました。個人病院の立ち上げは時代的背景から難しいと知らされ、都会のクリニックで行われている治療を見学することにしました。そこで、多くの先生方が開業しても手術治療に携わり、患者さんの症状を改善すべく、最先端の治療にあたっているのを見学しました。これらの先生方は皆、多くの経験をつみ技術を上げることで、手術の痛みや出血を軽減、手術時間も短縮して、一般的に大変な手術も日帰りで行っていることも知りました。この時、都会の医療を知らなかった私は本当に驚くとともに、この技術を学びたいと思ったものです。このため、平成19年より日帰り手術の第一人者である新川敦先生の元に行かせて頂きました。新川先生からは多くのことを学び、技術を積むことができました。また、平成21年からは新川新横浜クリニックの院長として、耳や鼻の日帰り手術を年間600〜800件以上携わり、合計3000例以上の日帰り手術を自ら執刀してまいりました。伊賀で手術というと敬遠する方もおられるかと思います。今まで手術という治療の選択肢を地元で受けることができなかったわけですから、入院もしないで行う日帰り手術と言えば、さらに驚かれても仕方ありません。私は、手術的加療について少しずつでも地元の方にご理解いただき、耳や鼻の低侵襲手術をすこしでも行えれば思います。スタッフの教育面もあり、開院すぐから手術をすることはできませんが、将来、近隣の先生方のご理解もいただいて、横浜で行っていた耳・鼻の治療を少しずつでも伊賀で受けて頂けるようにできればと考えています。
上野市立西小学校・桃青中学校卒業 | |
平成3年 | 三重県立上野高等学校卒業 |
平成9年 | 大阪医科大学医学部卒業 |
平成9年 | 三重大学耳鼻咽喉・頭頸部外科教室入局 |
平成17年 | 三重大学大学院医学研究科修了 医学博士(三重大学) |
平成19年 | 新川クリニック |
平成21年 | 新川新横浜クリニック 院長 |
平成21年 | 医療法人社団白山会 理事長 |
平成24年12月 | はくほうクリニック 開院 |
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三重県伊賀市平野西町66
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